スキ!好き!神戸!

神戸っ子なのに知らない事がいっぱい。神戸を深堀りしてみます。

チャーハン(焼き飯)には、ウスターソースをダボダボかける

子供の頃、チャーハンという言葉を知りませんでした。
中華料理屋さんのメニューに「焼き飯」または「焼飯」と書かれていましたし、家で焼き飯といえば、中華料理のそれでした。
45年くらい前に、焼き飯によく似たチャーハンという食べ物に遭遇しました。友人にチャーハンってなんや?と聞いても、なんか焼き飯みたいなやつやなぁ・・・くらいの回答。チャーハンが焼き飯で焼き飯がチャーハンであることを知らないで多くの人は生活しておりました(笑)洋食屋さんのピラフというメニューが混乱を更に深めました(笑)

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焼き飯でもチャーハンでも呼び方は構わないのですが、中華料理屋さんに行きますと、今でもテーブルにはウスターソースがデンとおいております。昔はラーメン専門店などなく、ラーメンを食べるとなると中華料理屋に行くしかないわけです。で、ラーメンもあるし、シュウマイもある、なぜかカレーもあるし、オムライスもあるといったお店が多かったです。家族で来た時に、子どものためのメニューとしてオムライスなどがあったのでしょう。

例えば、家族で中華料理屋さんに来て、焼き飯、オムライス、カレーライスを頼んだとします。品物が運ばれてくると、有無を言わさず、焼き飯にはドボドボとウスターソースをかけます。オムライスもデミグラスソースとかではなくケチャップがかかっておりますが、そこへ追加のウスターソース。また別の時に書きたいなと思っていますが、カレーには生卵をトッピングして、ウスターソースをドボドボとなるわけです。

洋食にはウスターソースをかける、なにも考えないでかける、そんな空気の中で育っていますので、違和感も無くドボドボとかけておりました。えっ、焼き飯って中華じゃないの・・・と思わるのは正解です。カレーはインドだし、オムライスは洋食屋さんのメニューですが、西洋から来ようが、中近東から来ようが、全て輸入品は唐物なんて言っていた日本人。外国の音楽もカントリーでも、ロカビリーでも全てジャズと言っていた日本人。まぁ今なら80代以上の方々でしょうね。その人たちの影響で、チャーハンもカレーもなんとなく洋食の守備範囲に入れられて、ウスターソースダボダボになっていたしだいです。

当時のカレーの味を知っている方は、今のインスタントやレトルトのカレーがいかにうまいか。また専門店のカレーがいかに美味しいか、すぐに分かるくらい当時のカレーはしょぼかったのです。それもあってかウスターソースダボダボなんでした。

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流石に今は、その習慣は薄らいで来ていますが、たまに中華料理屋さんに入り、ラーメンセット(ラーメンと焼き飯、ついでに餃子が3つほど)なんかを頼んで、テーブルにウスターソースが有ると、やはり懐かしさでドボドボとかけ、あぁそうそう、この味この味となるのです。このあたりの文化は大阪とよく似ております。